初の企業訪問へ。
製造の取引の原則は法人どうしなことは業界の常識らしい。
それにも関わらず、どこの馬ともわからぬ個人の私に会ってくれるという隣町の工場へ出かけてきた。
なんと常務、工場長及び技術担当の3人が応対していただいたことに驚いた。
結果はダメだったけれど、感謝しなくてはならない。
名刺交換は22年もやってきた。でも、初っ端から、わざわざ作った「起業用」名刺がどこか余計…というか不自然でいけない。今は本職が別にあり、コッソり起業準備の身なのである。 何の肩書きもなければ、事実でもない単なる夢の書かれた名刺が、とても不自然なのであった。
発明品の説明や素材、今後望んでいる加工方法を説明した。
しかし、個人が試作品にかけるための目的、商品化までのステップの多さ、そして費用は趣味の域を大いに脱しいた。かつ、本気の起業覚悟と資金準備が確実でないと「チャレンジレベル」の今回のような試作品オーダーは、この世界ではあまりにも無謀だとわかった。
しかし、常務から盲点的なアドバイスをもらえた。
これは大いに励まされた。凝り固まった独りよがりな発想のため、初歩的で単純な事を見逃していたのだから。
まずは「少量でも販売して感触を。」という私の素朴で粗末ともつかぬ意見をうまく捉えての提案だった。
週末は他にも県内の遠い所へ「懲りずに」でかけてくる。残念ながら同様な対応となることは必至。
しかしながら、私はこの業界は全く素人なのだ。今回のように一社からでも、Aha体験を得られた。失敗も私には良い経験となる。
何より、未知の企業ばかりなので、こうした職業人を知る機会にもなる。私の考えるアイデア商品は、いかんせん合成樹脂製ばかりなのだから。
良き出会いを。
これはどの世界も同じだ。今の職業のリンクは何もない。
このことは、創業にはかなりマイナスなことだが、無知のスタートは新しい発想で商品を生み出せるチャンスかもしれない。
来週末は、市主催の創業セミナーで、「アイデア商品起業の先輩2人の講演会」。とても楽しみ。
一方、今月の新採職員の本採用祝会が延期され、どうもその日になるかも?!との噂がある。
これには困った。
乾杯後に抜けることすらできないほど、セミナー開始時間が重なっているのだ。